2010年マレーシアGPレースレポート

2010年04月04日(日)
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2010年F1第3戦マレーシアGPが4月4日(日)、セパン・インターナショナル・サーキット(1周/5.543km、4月4日決勝56周/310.408km)で3日目を迎え、現地時間16時(日本時間17時)から決勝が行われた。

前日に行われた予選では、マーク・ウェバー(レッドブル)がポールポジションを獲得。他のドライバーがウエットタイヤで走る中、インターミディエイトで走るという賭けが成功し、2番手に大差をつけてのポール獲得となった。

また、雨がトップチームの戦略ミスを招き、フェラーリやマクラーレンは後方グリッドからのスタートになっている。

レース開始時の天候は晴れ、気温32℃、路面温度45℃。スタート直後にセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がウェバーを抜いてトップに立ち、レッドブルの2台が3番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)との差を広げていった。また、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が快調にポジションを上げ、20周が終了した段階で6番手まで上がっていた。

ピットストップを行った後もトップ3は変わらず。ハミルトンは6番手、ジェンソン・バトン(マクラーレン)は7番手、フェリペ・マッサ(フェラーリ)は8番手、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は9番手までポジションを上げた。

レース終盤にマッサがバトンを抜き、アロンソがトラブルのためクルマを止めたものの、上位勢に順位の変動はなく、2戦連続でトラブルにより勝利を逃していたベッテルがようやく今シーズンの初優勝を達成。ウェバーも2位に入り、レッドブルの1-2フィニッシュとなった。

3位から10位までは以下の通り。

3位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、4位ロバート・クビサ(ルノー)、5位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、6位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、7位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、8位ジェンソン・バトン(マクラーレン)、9位ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、10位ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)。

小林可夢偉(ザウバー)はリタイアになっている。

このレースのファステストラップは、マーク・ウェバー(レッドブル)が53周目に記録した1分37秒054だった。

【レースレポート】
スタート直後、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がウェバーと抜いてトップに。また、ペドロ・デ・ラ・ロサ(ザウバー)はガレージにとどまったままレースをスタートすることができなかった。スタート直後にはルイス・ハミルトン(マクラーレン)が順調にポジションを上げていき、4周目には10番手まで上がっている。

8周目に小林可夢偉(ザウバー)が白煙を出しながらコース上にクルマを止めた。その次の周にはミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)もコース上にクルマを止めている。シューマッハはクルマの何かが壊れたと無線でチームへ報告していた。

レッドブルの2台が3番手のニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)との差を広げ、10周が終了した段階で2番手ウェバーと3番手ロズベルグの差は4.5秒に。

22周目、4番手ロバート・クビサ(ルノー)がピットへ入り、6番手までポジションを上げていたフェリペ・マッサ(フェラーリ)の前でコースへ復帰。次の周には3番手ロズベルグがピットインし、クビサの前でコースへ戻っている。

24周目にはトップのベッテルがピットイン。3番手ハミルトンの前でコースへ復帰した。次の周にはウェバーがピットインしたものの、右フロントのタイヤ交換に時間がかかり、ハミルトンの後ろでのコース復帰となった。ベッテル、ハミルトン、ウェバーというトップ3になっているが、ハミルトンはまだタイヤ交換を行っていない。

27周目にマッサがピットイン、9番手でコースへ復帰した。マッサのすぐ後ろを走っていたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、マッサのピットストップ後もすぐにピットへ入らずに走り続けている。31周目にはハミルトンがピットインし、ジェンソン・バトン(マクラーレン)の前、7番手でコースへ戻った。

37周目、ようやくアロンソがピットに入り、マッサの後ろ、9番手でコースへ復帰した。ピットストップ後のアロンソは、ファステストラップを連発しながらマッサとの差を縮めている。

5番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)と6番手ハミルトン、そして7番手バトンと8番手マッサがテール・トゥー・ノーズのバトルになっているが、なかなか抜くことができない。しかし、44周目の1コーナーでマッサがバトンを抜く。アロンソもバトンのすぐ後ろに迫っている。

しかし、アロンソは残り2周となったところでバトンを抜こうとしたものの、白煙を噴きながらクルマを止めることになった。

結局、スタート直後にトップに立ったベッテルがそのまま優勝。ウェバーも2位に入り、レッドブルが1-2フィニッシュで今季の初優勝を達成した。

2010年F1次の舞台は中国。シーズン序盤のフライアウェイレースの締めくくりとなる中国GPは、4月16日(金)現地時間10時(日本時間11時)にフリー走行1回目が始まる。

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