ルールを変更してKERSが復活か

2010年04月04日(日)
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復活がうわさされているKERS(運動エネルギー回生システム)だが、昨年とはルールを変えて復活させることが話し合われているようだ。

昨年に導入されたKERSだったが、開発するにはばく大なコストが必要なこと、その搭載が強制ではなかったこと、そして重量のあるシステムを搭載するにもかかわらず、放出できるパワーが1周あたり400キロジュールに規制されたため、その効果に疑問符がつけられたことなどの理由から批判の対象となっていた。

しかし、よりパワフルなシステムにすることや、1つのサプライヤーが開発したシステムを全チームが使用することなどによって、これらの問題を解決することが話し合われているようだ。

さらに、オーバーテイクを増やすため、1周あたりに利用できる回数でKERSの使用を制限することも提案されているとのこと。

ルノーはKERSの復活に前向きなようだが、独自のシステムを使うことを希望しているとも言われている。

また、メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、2013年からの新しいエンジン規則とセットにするべきだと語る。

「2013年からの新しい駆動系統とともに計画され、統合されたものが望ましい」とブラウンはコメントした。

ウィリアムズのチーム代表フランク・ウィリアムズは、現行の大きい燃料タンクとKERSを共存させることで、クルマが「ロンドンバスより長くなる」と懸念しながら、次のように加えた。

「強制的なものにするか、導入しないか、そのどちらかにするべきだと思っている。もしあまりに高価であれば、適切ではない」

コスト面についてはマクラーレンのマーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)もこう語った。

「多くのチームが来年にKERSを導入する余裕はないだろう。大部分のチームは無理だと思う。現実的に導入できるものにする必要がある」

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