2010年F1第3戦マレーシアGPが4月3日(土)、セパン・インターナショナル・サーキット(1周/5.543km、4月4日決勝56周/310.408km)で2日目を迎え、現地時間16時(日本時間17時)からQ1、Q2、Q3の3つのセッションでなる公式予選が行われた。
現地時間13時から行われたフリー走行3回目では、マーク・ウェバー(レッドブル)がトップに。チームメートのセバスチャン・ベッテルも3番手につけており、レッドブルが3戦連続のポール獲得に向けて好調な仕上がりを見せていた。
セッション開始時の天候は雨、気温31℃、路面温度は32℃。予選Q1では、セッション序盤はガレージにとどまったクルマもいたものの、セッション中にコンディションが悪化。この影響でルイス・ハミルトン(マクラーレン)やフェラーリの2台が脱落してしまった。また、ジェンソン・バトン(マクラーレン)はQ1を通過したものの、グラベルにクルマを止めたため、Q2には出走できなかった。
Q2開始時はタイヤの選択が分かれたものの、インターミディエイトのほうが速いタイムを出せることが分かり、結局は全員がインターミディエイトでタイムを記録した。各車が次々にタイムを更新する中、小林可夢偉(ザウバー)が6番手のタイムを記録し、Q3進出を果たした。
Q3開始時に雨が強くなり、セッションは赤旗中断となった。セッションが再開すると、まずはエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がトップに立ったものの、ほぼ全車がウエットタイヤで走行する中、インターミディエイトタイヤを装着したウェバーがトップに。そのままウェバーがポールポジションを獲得した。
2位から10位までは以下の通り。
2位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、3位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、4位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、5位ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)、6位ロバート・クビサ(ルノー)、7位ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、8位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、9位小林可夢偉(ザウバー)、10位ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)。
【セッションレポート】
予選Q1は20分間で戦われ、18位から24位のドライバーがここで予選を終える。セッション開始と同時に、小林可夢偉(ザウバー)を先頭にして半数以上のドライバーがコースイン。トップチームのドライバーはセッション後半から走行を始めたが、コース上に水の量が増えたため、セッション序盤に記録されたタイムを更新できず。
ジェンソン・バトン(マクラーレン)はスピンしてグラベルから抜け出せなくなる。バトンはこの時点で13番手タイムを記録しているが、Q1を突破してもここでQ2に出走することはできない。残り5分の段階で、フェラーリの2台、そしてルイス・ハミルトン(マクラーレン)が脱落するポジションにいる。結局、フェラーリの2台とハミルトンはここで脱落した。
Q1で予選を終えた18位から24位は以下の通り。
ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、カルン・チャンドック(ヒスパニア・レーシング)、ブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)、ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)。
予選Q1のトップ5は、ロバート・クビサ(ルノー)、ペドロ・デ・ラ・ロサ(ザウバー)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ビタリー・ペトロフ(ルノー)、小林可夢偉(ザウバー)。
予選Q2は15分間の戦いになり、11位から17位のドライバーがここで予選を終える。セッションの序盤はタイヤの選択が分かれた。インターミディエイトのほうが速いタイムを出せるコンディションになっており、ウエットタイヤで走り始めたドライバーも次々にピットインしてインターミディエイトへ交換していった。
セッション後半はラップを重ねるごとにタイムが更新されていく状況に。目まぐるしく順位が入れ替わる中、可夢偉もトップ10圏内を維持している。結局、可夢偉は6番手のポジションを維持し、Q3進出を果たした。
Q2で予選を終えた11位から17位は以下の通り。
ビタリー・ペトロフ(ルノー)、ペドロ・デ・ラ・ロサ(ザウバー)、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、ヘイキ・コバライネン(ロータス)、ティモ・グロック(ヴァージン)、ジェンソン・バトン。
予選Q2のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ロバート・クビサ(ルノー)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)。
予選Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決定する。Q3開始時には雨が激しくなり、全車がウエットタイヤで走り始めた。しかし、あまりにも雨が強いため、残り約7分のところでセッションが中断になった。セッションが再開するとまずはスーティルがトップに。
しかしその後、インターミディエイトタイヤを装着したウェバーがスーティルのタイムを更新した。その後ウェバーは自身のタイムをさらに更新し、ポールを獲得。レッドブルが3戦連続のポールポジションとなった。
マレーシアGP決勝は明日4日(日)、現地時間16時(日本時間17時)から行われる。