2010年F1第3戦マレーシアGPが4月2日(金)、セパン・インターナショナル・サーキット(1周/5.543km、4月4日決勝56周/310.408km)で開幕し、現地時間14時(日本時間15時)から90分間、プラクティス2回目が行われた。
現地時間10時から行われたフリー走行1回目では、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップになっていた。セッション終了直前までジェンソン・バトン(マクラーレン)が2番手につけていたものの、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が終了間際にタイムを更新して2番手になった。
また、フリー走行1回目ではフォース・インディアとロータスがリザーブドライバーを走らせたが、このセッションでは両チームともレースドライバー2人が走行する。
セッション開始時の天候は晴れ、気温32℃、路面温度は50℃。セッション序盤は再びハミルトンがトップに立ち、1回目のセッションで速いタイムを記録していたドライバーが上位を占めていた。
セッション中盤に各車がソフト側のタイヤでの走行を始め、タイムを更新したものの、トップはハミルトンのまま。その後、誰もハミルトンのタイムを更新することはできず、ハミルトンがトップのままセッションが終了した。ハミルトンのタイムは、1分34秒175だった。
2位から5位までの結果は次のとおり。
2位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)1分34秒441、3位ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)1分34秒443、4位ジェンソン・バトン(マクラーレン)1分34秒538、5位ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)1分34秒674。
小林可夢偉(ザウバー)は11位だった。
【セッションレポート】
セッションが始まると、まずルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)がコースイン。他のドライバーも次々にコースインし、走行を開始した。
全ドライバーがタイムを記録した段階でのトップはハミルトン、2番手ロズベルグ、3番手はバトン。4番手にミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、5番手にロバート・クビサ(ルノー)がつけており、1回目のセッションと同じトップ5になっている。
セッション開始から約25分、シューマッハが自身のタイムを更新して2番手に浮上。また、ザウバーの2台が好調な走りでペドロ・デ・ラ・ロサが7番手、小林可夢偉が9番手につけている。
開始約30分のところでマーク・ウェバー(レッドブル)がストップ。ウェバーのクルマには何らかのトラブルが起きたようで、グラベルにクルマを止め、クルマを降りてしまった。
開始約40分、ソフト側のタイヤを装着したビタリー・ペトロフ(ルノー)がタイムを更新。7番手に浮上した。その後チームメートのロバート・クビサもソフト側のタイヤでタイムを更新し、ポジションを上げている。
セッションの半分が経過したころ、シューマッハがソフト側のタイヤでトップタイムを更新した。しかし、その直後に同じくソフト側のタイヤを装着したハミルトンがシューマッハのタイムを更新し、再びトップに立っている。
残り約40分、ロズベルグがソフト側のタイヤでタイムを更新し、2番手に浮上した。この時点でのトップはハミルトン、2番手ロズベルグ、3番手バトン。そして、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が5番手に上がっている。その後ベッテルはさらにタイムを更新し、2番手に浮上した。
ベッテルはチームへステアリングのトラブルを報告していたが、そのまま走行を続けた。セッション終盤にはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がタイムを更新して7番手に上がったものの、上位勢に大きな動きはなかった。
結局、その後もハミルトンのタイムを更新するドライバーは現れず、2セッション連続でハミルトンがトップになった。
マレーシアGPプラクティス3回目は明日3日(土)、現地時間13時(日本時間14時)から行われる。