シューマッハ、アロンソ、クビサが「退屈論」に反論

2010年03月25日(木)
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F1のトップドライバー3人が、2010年のF1は退屈になったとする意見に反論した。

冬の間に新シーズンへ向けた期待が高まっていたが、開幕戦バーレーンGPがパレード走行のような展開になったことから、多くの解説者やジャーナリスト、そしてドライバーまでもがショー的要素の少なさを非難した。

非難の標的にされたのは、レース中の給油禁止と幅の狭くなったフロントタイヤ。また、2回のピットストップを義務付けるか、もっと極端なタイヤコンパウンドを使用するようすぐにルールを変更するべきだとの意見も多い。

しかしルノーのロバート・クビサは25日(木)、オーストラリアGP開幕を目前に控えたアルバート・パークで次のように語った。

「ショーという面では、(バーレーンGPは)去年より悪くなっていないと思う。変わらなかったよ」

また、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は当初、2010年は予選とスタートでレースが決まると語っていたが、新ルールによってショー的要素が変わった訳ではないと語っている。

アロンソは、バーレーンGPはF1にとって「普通の」レースだったとしており、2回のピットストップを義務付けても大きく状況が変わることはないとコメント。

「(F1は)テクニックを競うものなんだよ。メカニックとエンジニアリング面で、すべてをどれだけ正確にこなすのかをね。もっとショーを見たいと言う人たちは、ほんとうにF1を見たいのかもう一度考えるべきだと思う」とアロンソは話している。

ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)も当初はバーレーンのレースに批判的だったが、アルバート・パークに到着したシューマッハはアロンソの意見に賛成し、F1では常にオーバーテイクが少なかったと述べた。

「もしサッカーの試合が0対0だったら、退屈なのかな? もしバスケットボールの試合が100対100だったら、それが興奮するような試合なの?」

「F1はバイクのレースとは違うし、バスケットボールでもない。F1では常にオーバーテイクが少なかったんだよ。それでも、ファンが興奮できるものはある」

1991年にF1へデビューし、41歳になったシューマッハは、20年前のF1よりも面白くなくなったという意見は間違っているとして、次のように加えた。

「オーバーテイクが多かった時代がいつだったのか教えて欲しい。F1の状況はずっと変わっていない」

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