カンポスはシーズン開幕を前にしてチーム体制が変更されるが、チーム創設者のアドリアン・カンポスはF1にとどまるようだ。
『El Mundo(エル・ムンド)』紙は、ホセ・ラモン・カラバンテがカンポスの株式を引き継いでいるものの、カンポスは2010年も上級副社長としてチームにとどまると報じた。
しかし、これまでCEOを務めていたエンリケ・ロドリゲスと、パートナーであったメタ・イメージがチームを離れたとみられており、カラバンテはイスパニア・レーシングへチーム名を変更するとの見方が強い。
また、今回の動きにはフォルクスワーゲンも関与しているとのうわさがあるが、『El Mundo(エル・ムンド)』紙はドイツの投資グループが新体制にかかわり、4日(木)にスペインで正式発表があるとも報じている。
ムルシアで行われるとみられるこの発表会で、カルン・チャンドックとブルーノ・セナがドライバーとして発表され、ダラーラ製のクルマもお披露目されるようだ。
リザーブドライバー候補としては、USF1と契約を結んでいたホセ・マリア・ロペスや、現FIA(国際自動車連盟)会長の息子、ニコラ・トッドがマネジャーを務めるパストール・マルドナードの名前が挙がっている。
カンポスのリザーブになったドライバーは、グランプリ金曜のフリー走行に出走する可能性もあるとみられる。
また、開幕戦のバーレーンGP前には、ダラーラの本部からも遠くないイモラ・サーキットで、コスワースエンジンを搭載したクルマのシェイクダウン(ごく初期的な確認走行)が行われると言われている。
新チーム代表のコリン・コレスは、体制変更後のチームを機能させるのは困難な課題だと語った。
コレスは『PA Sport(PAスポーツ)』へ、自身が就任した際カンポスには「混乱以外、何もなかった」と語った。
コレスによると、チーム本拠地にあったのは、ソフトウエア部門と3人のエンジニア、そして「何も置かれていない作業場」だけであったようだ。
「真実はクレイジーなストーリーだったよ」とコレスは加えている。