インドネシアはF1開催に向けた準備が整っていない。FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長が語った。
トッドが最近にインドネシアを訪問していたことから、世界第4位の人口をほこるインドネシアが近い将来のグランプリ開催を検討しているとうわさされていた。
インドネシアには、首都ジャカルタから42kmの距離にセントゥール・サーキットという常設サーキットもある。
「もちろん、F1はモータースポーツの最高峰であり、アジアのこの地域におけるモータースポーツの発展を見ることは励みになる」とトッドは『Jakarta Post(ジャカルタ・ポスト)』へ語った。
アジアでは、日本、中国、マレーシア、シンガポール、そして今年から韓国がF1を開催するが、インドネシアは世界ツーリングカー選手権の開催を目指すべきだとトッドは考えているようだ。
「私自身もセントゥールへ行ったが、F1のレベルのサーキットだとは言えない。だが、ある程度の改修を行えば、ツーリングカー選手権を開催することはできるだろう」とトッドはコメントしている。
トッドは、インドネシアにとって、今後5年間か10年間はF1が現実的な目標にはならないとして次のように加えた。
「今は(実現可能)にはならない。だが、世界ツーリングカー選手権は実現可能だ」
「どこからはじめるかが問題になる。一歩一歩進んでいくものだ。もしF1を開催したければ、それに見合ったサーキットが必要になる。今のところ、この国にそういったサーキットはない」