ヴァージン、開発の遅れを認める

2010年02月22日(月)
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ヘレステストでは油圧の問題に苦しめられたヴァージンだが、この問題によりテストプログラムが影響を受け、開発が遅れていると認めた。

1回目のヘレステストでヴァージンは、フロントウイングが脱落するトラブルに見舞われ、思うように走行ができなかった。
そして先週に行われた2回目のテストでは油圧の問題が発生したため、再び満足にテストできない状況になった。

そのため、今週に予定されているバルセロナでのテストでは、予定していた空力の開発ではなく、信頼性の確保に集中するとヴァージンのニック・ワース(テクニカルディレクター)は語っている。

「テストでは、ずっと悩まされた油圧の問題解決に全力を注いだが、あの場で使えたパーツでは実現できなかった」

「問題になったのは、1回の走行で走れる周回数が限られてしまうような早さで油圧のオイルが減ったことだ。バルセロナで使用する改良パーツで、完全に問題は解決できると思っているので、楽しみにしている」

「(バルセロナでは)バーレーン仕様の空力を試したかったが、信頼性の作業に集中することになる。プログラムを変更したため、開幕戦へ向けた空力パッケージは投入しない」とのワースのコメントが『Autosport(オートスポーツ)』に掲載された。

しかしワースは、ヴァージンの2010年型車VR-01のペースそのものは心配していないとして、次のように加えた。

「われわれのラップタイムは、予選時とは程遠い燃料搭載量で記録されている。それなので、全体的には勇気づけられるものになった開発プログラムのスタートに、特定の分野でのフラストレーションが影を落とすことはない」

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