メルセデスGPのリザーブドライバーになったニック・ハイドフェルドは、リザーブとしての経験を今後のレースドライバー復帰に活用していくと語った。
ハイドフェルドは、レースドライバーとしてメルセデスGPに加入するとみられていたが、ミハエル・シューマッハがメルセデスGPからの現役復帰を決めたため、リザーブドライバーとしてチームに加入せざるを得なかった。
11日(木)にテストが行われているヘレスを訪れたハイドフェルドは、シューマッハのチームメートになることで利益を得られるか質問され、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌へこう答えた。
「もちろんだよ」
「ずっとリザーブドライバーを続けたくはないし、7度のワールドチャンピオンやロス・ブラウン(チーム代表)と働くことで、何かを学べると思う。それがチームと契約した理由の1つなんだ」
「最近は多くのテストドライバーがレースに復帰している。おこがましいとは思われたくないけど、(レースへ復帰する)いいポジションにいると思う」
2010年は「1メートルも」走れそうにないと認めるハイドフェルドだが、予測には反し、DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)への参戦は考えていないという。
「それを目標にはしていない。クルマの違いが大きすぎるからね」
「F1復帰するチャンスがある限りは、ドライビングスタイルを弱めるようなことはしたくない」
ハイドフェルドはロータスのドライバー候補にもなっていたようだが、メルセデスGPにレースドライバーとして加入することを期待していたためチャンスを逃したという。
「他にも数チームと契約の可能性があったけど、トップチームに入ることだけを最優先にしていた。今後も同じようにやっていくよ」
また、ジェンソン・バトンの移籍が発表されるまでは、ハイドフェルドがマクラーレンへ加入するともうわさされていた。
「精神的にも落ち着いているよ。僕にとっていいチャンスがあると思ったから、この決断を下したんだ。僕がどうこうできるようなことでもなかったしね」