可夢偉「ほんとうにラッキーでした」

2010年02月08日（月）

小林可夢偉（ザウバー）が、2009年シーズン後半にキャリアがいい方向へ転がっていったことには驚いたと認めた。

可夢偉はGP2アジアでタイトルを獲得したものの、GP2のヨーロッパシリーズでは苦戦を強いられ、2010年もヨーロッパでレース活動を続ける予算は確保できていなかった。

そしてF1の2009年シーズン終盤戦には、所属していたトヨタのリザーブドライバーとして向かうものと可夢偉本人も思っていた。

このため、可夢偉はエビにアレルギーがあると語っているものの、一時は日本へ帰国して実家のすし屋を継ぐかもしれないという発言も出ていた。

「（GP2では）ずっと戦っていましたし、もっとうまくできるという考えを捨てたことはありません」

「ブラジルとアブダビ（でのF1参戦）でそれが報われました。あれが僕にとってのチャンスだったんです」

「一瞬のうちにどれだけものごとが変わるのか、信じられないくらいでした。自分でもほんとうに驚きましたよ」と可夢偉は笑いながら『Auto Hebdo（オート・エブド）』誌へ語った。

また可夢偉は、チームがF1から撤退し、可夢偉自身もGP2で不調のシーズンを過ごしていたにもかかわらず、支援してくれたトヨタに感謝してる。

「外側からでは、彼らの決断を理解することは難しいと思います。悪い成績が続けば忘れられてしまいますからね」

「僕はほんとうにラッキーでしたし、最高に幸せです」

「でも、今振り返ってみて何が起きたのか説明するのは難しいですね。時には、運と状況で将来が決まることもあるんです」と語る可夢偉は、先週のバレンシアテストでも好調なタイムを記録していた。

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