ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)のF1復帰が、早い段階から話し合われていたとのうわさが今でも消えていない。
メルセデスGPの前身であるブラウンGPは、ともに2009年のタイトルを獲得したジェンソン・バトンの残留を希望していたというのがチームの公式発表だ。
だが、賛否両論があり、大きな論争にもなっているバトンのマクラーレン移籍が発表されたのは11月18日。シーズン終了から、わずか2週間後のことだった。
ロス・ブラウン(メルセデスGP/チーム代表)との交渉について質問されたシューマッハは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙へこう語っている。
「6月ごろから話し合いをしていたけど、単なるジョークみたいなものだった」
「真剣な提案がされたのはシーズンが終わってからだよ」
また『Bild(ビルト)』紙に対しては、シューマッハは次のように話している。
「アブダビでの最終戦から(交渉が)始まった」
「上質な葉巻と一緒にお祝いのディナーをしている時だった。彼に“真剣にそんなことを僕に聞いているの?”って聞いたんだ。彼の答えは“君にその気があるのなら、私は何も心配していない”だったよ」
さらにシューマッハは、「2年前」と「1年前」にもブラウンからF1復帰する気はないか聞かれていたと語り、こう加えた。
「でも、そのときは準備ができていなかった。昨シーズン前、彼はホンダ(の撤退)やメルセデスエンジン獲得のことを、すべて教えてくれていた。僕はおとなしく彼の話を聞いて、“楽しんでね!”って伝えていたんだよ」