ザウバーを存続させることに成功したチーム創設者ペーター・ザウバーは、1年限りの活動ではなく、きちんと将来を見据えていると語った。
ザウバーは『NZZ am Sonntag(NZZアム・ゾンターク)』紙へ、この先「3年から5年」のことを計画していると明かした。
「1年ごとの運営をするためなら、こんな冒険は始めなかっただろう。中長期的に物事を考えなければいけない」とザウバーは語る。
2005年にチームをBMWへ売却していたザウバーは、数ヶ月前まで再びチームを率いることを否定していた。
しかし、カドバックへのチーム売却が失敗したことから、ヒンウィルにあるハイテク施設と従業員の職を守るため、ザウバーがチーム救済に乗り出した。
「今は、従業員に対して安定性や確実性をもたらすことが重要だ。その後、あらゆる面で自分たちを前進させられるように考えていく」とザウバーは加えた。
だがザウバーは、BMWへのチーム売却を後悔しているとのうわさを認めはしなかった。
「どういった結末になるのかなど、誰にも分からなかったことだ。あの時点で、売却は完全に正しい事であったし、今考えてみても同じことをしていただろう」
「結局、われわれはこの期間に強くなり、トップチームに匹敵するインフラを手に入れた」とザウバーは語った。
チームの新しい船出を「夢」とは語らないザウバーだが、F1の最前線へ復帰するとの決断は「頭ではなく、心」で決めたものだと認めている。
「われわれが想定していた形でBMWが運営を継続していれば、もっとも楽だったはずだがね」とザウバーは加えた。