レッドブルが、各F1チームによって結ばれているコスト削減協定の例外を認めるよう求めたとの情報が出てきた。
これを明かしたのは、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレー。『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のインタビューに応じたモズレーは、自身が提唱していた予算制限の代わりに導入されたリソース制限協定(RAA)について、効果のないものだと断じた。
「この協定(RAA)の影響は最小限だ。だからチーム側も合意したんだよ」
「先週の木曜(16日)に行われたFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)の会議で、レッドブルは例外を求めた」
「もしこれが事実なら、彼らは認められていた以上のものを使っていたことになる。そして、今になって(ほかの)チームへ許可を求めているのだよ」
「彼らのライバルが、どんな反応を見せるのか楽しみだ」とモズレーはコメントした。
さらにモズレーは、RAAが見せかけのものだと語る。
「例を挙げるとすれば、各チームとも、従業員の数が制限されている。仮に100名としよう。もし私が大金を手にパドックを歩いていれば、最高な100名を集めることができる」
「つまり、資金力のあるチームに対抗するのは、今でも無理なのだよ。きちんと機能するのは、予算を制限することだけだ。予算が大きいのは、より大きなエンジンを積むようなものだ」