フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のエンジンに関する状況は、数字で見えているほど厳しいものではないとの報道がある。
2010年のF1では、シーズン中に利用できるエンジンの数が8基までに制限されており、9基目のエンジンを使用した場合は10グリッド降格のペナルティーが科される。また、ランキング首位に立っているアロンソは、ほかのドライバーよりも早い段階から8基目のエンジンを使用し始めていた。
だが、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によると、アロンソが走行距離を多く重ねたエンジンで戦うのは次戦ブラジルGPが最後になるようだ。
アロンソが今シーズンに使用した8基のうち、1基は開幕戦バーレーンGPの予選後に交換されたものだ。このエンジンは、オーバーヒートのため予防的阻止として交換されたものだった。だが、レギュレーションでは、このエンジンをその後のレースのフリー走行以外に使用することが禁じられていた。
このエンジンを使用できるようになるのは最終戦のアブダビGPのみ。そのためアロンソは、バーレーンGPの予選で使用した走行距離の非常に少ないエンジンでアブダビGPを戦うことができる。