マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、今でもセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の獲得に興味があると認めた。
今シーズンはミスやクラッシュが続くベッテルに対し、最近のウィットマーシュは非常に批判的な態度を示している。ベルギーGPでベッテルがジェンソン・バトン(マクラーレン)とクラッシュし、バトンをリタイアに追い込んだ直後には、ベッテルを「クラッシュ小僧」と非難していたほどだ。
「プレッシャーがかかる中で今年、セバスチャンは、あまりにも多くのミスを重ねてきた」
「トルコでの彼とマーク・ウェバー(レッドブル)のクラッシュについても、私に言わせてみれば、95%彼のミスだ」とウィットマーシュは『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』へ語る。
しかし、わずか1年でフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)がマクラーレンを離脱した際、アロンソの後任としてマクラーレンは、当時トロ・ロッソのルーキーだったベッテルに契約をオファーしていた。
結局、このときはベッテルの契約を保有しているレッドブルが同意しなかったため、ベッテルのマクラーレン入りは実現しなかった。だが、ウィットマーシュはこう認めている。
「隠さず、素直にそのことを認めるよ」
「セバスチャンは非常に素晴らしく、将来有望なドライバーだ。われわれマクラーレンも、彼を獲得したいと思っていた」
「当時は契約に至らなかったがね」
その後ベッテルはレッドブルへ移籍し、2012年まで契約を延長した。
「もし彼が素晴らしい成長を続けるようであれば、現在の契約が満了する時に、私は再び彼の獲得に挑戦する」とウィットマーシュはベッテル獲得を目指すと認めた。