フォース・インディアと『エアロラブ』社との訴訟は、9月のイタリアGPで激論になる可能性が出てきた。
2010年6月、シルバーストンにファクトリーを置くフォース・インディアは、イタリアの風洞会社エアロラブ社でロータスのT127のベースとして、2009年仕様車のモデルが使用されたと主張していた。
イギリスで訴訟を起こした他にも、フォース・インディアはイタリアでも訴訟を起こした。
しかし、エアロラブ社は2009年に「深刻かつ持続的な契約違反により」未納の料金を支払ってもらうためにフォース・インディアを訴え、金銭的な問題へと展開していった。
ロンドンの高等裁判所はフォース・インディアに対して、損害補償として100万ユーロ(約1億800万円)をエアロラブ社に支払うよう命じた。
しかし、フォース・インディアはロータス関連の問題が未決のため不満は残っている。エアロラブ社は、今回の論争がすぐに収束するとは思っていない。
エアロラブ社は、フォース・インディアがイタリアのボローニャで、エアロラブのディレクター、ジャン・クロード・ミジョーを刑事告訴することを予測していると語った。
「フォース・インディアの戦略は、エアロラブ社と和解しようとしているように見える。しかし、エアロラブ社は受け入れるつもりはない」
「フォース・インディアの資産がイタリアの管理下に置かれるモンツァでのイタリアGPは、両者の間でさらなる論争の応酬になるかもしれない」とエアロラブ社は語っている。