F1で禁止されているチームオーダーを発令したとされたフェラーリにとって、さらに不利な状況に追い込まれる証拠の存在が明らかになった。
フェラーリは、所属するフェリペ・マッサに対しドイツGPで、チームメートのフェルナンド・アロンソへポジションを譲るよう指示したと判断されていた。9月にはパリで統括団体FIA(国際自動車連盟)の世界モータースポーツ評議会が開かれ、フェラーリに対する処分が検討される。
これまで、フェラーリがポジションの入れ替えを指示した唯一の証拠は、マッサの担当エンジニアであるロブ・スメドレイが、次のようにマッサへ語った無線交信のみだとみられていた。
「フェルナンドの方が君より速い。理解したか? このメッセージの意味が分かるな?」
また、その後スメドレイはマッサへ、「Sorry(悪いな)」と語り、レース後には「とても、とても心が広いな」と無線で話しかけていた。