アメリカからのF1参戦を目指していたサイファーグループが、来年からの参戦を断念した。
サイファーは2011年からのF1参戦に向けてエントリーの申請を行い、アメリカ人ドライバーであるジョナサン・サマートンと交渉を行っており、昨年にルノーを解雇されたネルソン・ピケJr.とも交渉を行っているとうわさされていた。
また、ブラウンGP(現メルセデスGP)でエンジニアを務め、結局は失敗に終わったUSF1のプロジェクトにもかかわっていたスティーブ・ブロウンが、サイファーに関与していたことも明らかになっている。
しかし、F1最高権威バーニー・エクレストンは2011年からの新規チームに対し、1,900万ユーロ(約21億円)の保証金を要求。統括団体のFIA(国際自動車連盟)会長を務めるジャン・トッドの息子ニコラのチーム、ARTはすでに、参戦を断念していた。
サイファーも資金を集められなかったと認め、次のような声明を発表した。
「熟慮に熟慮を重ねた結果、われわれのもとにある予算では、このシリーズにふさわしい形でプロジェクトを進めることができないと判断した」