レッドブルのチーム代表、クリスチャン・ホーナーがドイツのニュース雑誌に、F1はチームオーダーについて新しいアプローチが必要だと話した。
先月、ホーナーは「チームオーダーは間違っている」と主張し、FIA(国際自動車連盟)を支持していたが、今回の発言は矛盾しているようにもみえる。
「それは、再び議論されなければならず、さらにはっきりさせなければいけないことだ」とドイツの『Focus(フォーカス)』誌に語った。
2002年当時、フェラーリに在籍していたルーベンス・バリチェロに対して、チームメートのミハエル・シューマッハをオーストリアGPに優勝させるためにシューマッハを先行させるようチームオーダーを出した。これが批判されFIAはチームオーダーを禁止した。
今シーズンのトルコGPで、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)とマーク・ウェバー(レッドブル)が接触する前にチームが発言したことや、イギリスGPでウェバーのクルマからフロントウイングを外し、ベッテルのマシンに付けかえるなど、レッドブルは論争の的となっている。
ホーナーはウェバーとベッテルが平等に扱われていると主張しているものの、明らかにベッテルが長期的なプランにあることを認めた。
「マークは2年、長くても3年F1にいるだろう。しかし、セバスチャンはこの先10年、11年、12年もある」
「だから将来に関しては、セバスチャンのほうが、長くチームにとどまることになる」とホーナーは締めくくった。