小林可夢偉(ザウバー)のヨーロッパGPでの走りを、ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーが大絶賛している。
レース序盤、マーク・ウェバー(レッドブル)がクラッシュしたためにセーフティカーが出動した際、ほとんどのクルマがピットインする中、ハード側のタイヤでスタートしていた可夢偉はコース上にとどまった。
これで3番手にポジションを上げた可夢偉は、レース終盤まで3番手を走行。残り数周になったところでピットインすると、チームメートであるペドロ・デ・ラ・ロサの前、9番手でコースへ復帰し、これでポイント獲得をほぼ確実なものにした。
ヨーロッパGPが行われるバレンシア市街地コースは、オーバーテイクがほぼ不可能なコースであるため、退屈なレース展開になりやすいが、ピットストップを終えた可夢偉が見事な走りで魅せてくれた。
まず56周目、可夢偉は今回が母国グランプリになるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)のインサイドに飛び込み、見事にアロンソを抜き去った。しかし、まだまだ可夢偉の勢いは止まらない。