レッドブルのマーク・ウェバーとセバスチャン・ベッテルはトルコGPで、チームメート同士でクラッシュして1-2フィニッシュを逃すという、最悪の失態を演じていたが、各メディアが一斉にこの件を報じている。
根っからのレーサーであるマーティン・ブランドルは31日(月)、レッドブルが自ら招いた危機はすぐに終結しないだろうと語った。
BBCでコメンテーターを務めるブランドルは、「モントリオールでの次戦のために大西洋を渡ったとしても、彼らの騒ぎが収まっているとは思わない」とコメントした。
『The Sun(サン)』紙はレッドブルがマクラーレンへ1-2をもたらしたことについて、エナジードリンクメーカーであるレッドブルのスローガン「レッドブル、“翼(wings)”を授ける」をもじり、「レッドブル、“勝利(wins)”を授ける」と見出しをつけている。
『El Mundo(エル・ムンド)』紙が「レッドブルには嫉妬(しっと)と裏切りの争いが生まれた」と報じると、『La Repubblica(ラ・レプブリカ)』は圧倒的な強さを見せていたレッドブルの自滅を「自殺」と伝えた。
また『The Independent(インディペンデント)』紙は、ベッテルがウェバーは頭がおかしいというようなしぐさを見せ、レッドブル首脳陣もウェバーはベッテルを前に出すべきだったと語ったことを指摘し、ウェバーは自分がナンバー2ドライバーとして扱われているという印象を持ったはずだとしている。
ウェバーはクラッシュ直後にベッテルが見せていたしぐさについて、アドレナリンによるものだとコメント。しかし、「レッドブルは、現在の選手権リーダーがチーム内でのサポート体制は平等だと完全に信じられるよう、対策を講じるべきだ」と『The Independent(インディペンデント)』紙は加えた。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、ウェバーが「2位でフィニッシュするよう言われるようなタイプの男ではない」と書いた。