ジェンソン・バトン(マクラーレン)のドライバーズ選手権でのリードを奪うことになってしまったメカニックが仕事を失うことはなかったようだが、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュによると、このメカニックはかなり落ち込んでいたようだ。
モナコGPでは、バトン担当のメカニックが冷却用のフタをサイドポッドから外し忘れたため、バトンのエンジンがオーバーヒート。バトンはレース開始後すぐにリタイアすることになった。
「全力を尽くそうとしているときにミスをすれば、落ち込むものだ」とウィットマーシュは語った。
リタイア直後には怒りを見せていたバトンだが、その後、精神的にも落ち着いたようで、ミスは起こるものだとコメントしている。
「あれを外し忘れた彼も、かなり落胆していると思うよ。彼のことを気の毒に思う。誰でもミスはしてしまうものだよ」
このほかにもバトンが15日(土)にラスカスで、ガレージ内のモニター用のリモコンをクルマの中から投げていたことが明らかになっている。
「あれ(冷却用のフタ)がレースを終わらせることになった」と語るバトンはドライバーズ選手権のトップから4位へ後退。首位に躍り出たマーク・ウェバー(レッドブル)とは8ポイント差になっている。