キミ・ライコネンは、まだ2011年の活動について決断を下していないと語っている。
ライコネンは、2010年もフェラーリとの契約があったが、この契約を解消することに合意し、2010年はレッドブルがサポートするシトロエンからWRC(世界ラリー選手権)にデビューした。
WRC参戦当初は、クラッシュの続いたライコネンだったが、先日のヨルダンでWRCでの初ポイントを獲得し、カルロス・ロイテマン以来となる、F1とWRCの両方でポイントを獲得したドライバーになった。
ライコネンは、F1を恋しがっていないとの発言もしており、その直後のラリー・トルコでは5位になっている。
好調な成績を残し始めていることで、2011年もラリーに残留する可能性が高まったのか質問されると、ライコネンは『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』へこう答えた。
「これで方向性が変わることはないよ」
「僕は決断を急いでいない。どんな可能性があるのか、僕にとって何が一番面白いのか、何が一番楽しめるのか、そして僕が一番何をしたいのか確認する必要がある」
「今年中にいずれ分かることだよ」
ライコネンはF1のコース外での活動やプレッシャーを好まないことで有名で、ジェームス・ハントなど個性的なドライバーがいた時代が過ぎ去ったことを悔やんでいた。
ライコネンの関係者も、ラリー転向後のライコネンは今までよりも楽しそうに見えると語っている。
「もしF1が20年前に戻れるとしたら、今のラリーのようになるだろうね。(ラリーも)プロフェッショナルだけど、もう少しリラックスしたスタイルになっているんだよ」とライコネンは加えた。