ドイツのメディアでは中国GPの予選後、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)がチームメートに後れを取っているのは、シューマッハの体重が原因ではないかとささやかれていた。
シューマッハは、以前に現役を引退した2006年のシーズン中と同じ体重に戻っているとみられるが、チームメートであるニコ・ロズベルグよりも7kg重いと伝えられている。なお、身長はロズベルグのほうが数センチ高い。
F1マシンは規定された最低重量よりも軽く作られており、バラスト(重り)を積むことで最低重量に達するようになっているが、このバラストはクルマのバランスを調整するためにも使われる。
体重の重いドライバーの場合、軽いドライバーよりもバラストの量が少なくなり、その分バランスの調整幅も小さくなってしまう。
しかし、シューマッハの元トレーナーであるバルビール・シンは『Bild(ビルト)』紙へ、シューマッハにこれ以上体重を落とすことを勧めなかったと語っている。
17日(土)の昼食時、シューマッハはトマトとキュウリの入ったグリーンサラダを食べており、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』はヘルメットメーカーのシューベルトが、ヘルメットにあるスポンサーのステッカーを軽いものに交換したと報じた。
エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)もF1ドライバーの中では体重が重いほうだが、『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』へ、シューマッハの体重が不振の原因になっているとの意見を次のように否定した。
「7kgではコンマ1秒くらいしか変わらないよ」
「こう言ったらおかしいかもしれないけど、ミハエルはまたF1の走らせ方を学ばないといけないんだよ。何よりもまず、タイヤがとても敏感なんだ。そのことが過小評価されている」
「タイヤを完全に使いこなすには、もっと経験が必要になるんだ」