今シーズンからF1では新しいポイントシステムが導入され、レース優勝の価値が大きくなるはずだったが、新ポイントシステムでも、旧ポイントシステムでも、レース優勝していないフェリペ・マッサ(フェラーリ)がランキング首位になることに変わりはない。
今年のポイントシステムでは、優勝者に与えられるポイントが10ポイントから25ポイントに拡大され、これまでの8位までではなく、10位までのドライバーがポイントを獲得できることになっている。
また、当初発表されていた2011年のポイントシステムは、優勝者の獲得するポイントと2位のドライバーが獲得するポイント差の割合が以前と変わっていないという批判を受け、レース優勝の価値を大きくするため、優勝ドライバーと2位のドライバーが獲得するポイント差が拡大された。
現在、マッサがドライバーズ選手権のトップになっているが、トップ7のドライバーがわずか9ポイント差の戦いを繰り広げるという大混戦になっている。
「確かにそう(大混戦)だね。新しいポイントシステムが採用されたことを考えれば、驚くべきことかもしれない」とルイス・ハミルトン(マクラーレン)は7日(水)に語っていた。
これまでの3戦の結果を昨年までのポイントシステムに当てはめたとしても、マッサのトップは変わらず、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2位のまま、3位もセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のまま変わらない。
しかし、現在4位につけているジェンソン・バトン(マクラーレン)は、昨年までのポイントシステムではニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)に抜かれ5位になってしまう。
オーストラリアGPで優勝しているバトンだが、新しいポイントシステムについて次のように語った。
「新しいポイントシステムで、ただ単に一貫しているドライバーよりも、最も速いドライバーが有利になると思ったのは僕だけじゃないと思うよ」
「でも、これまでの3戦で、一貫性もまだかなり重要であることが分かった」