マレーシアGP予選は、インターミディエイト・タイヤを装着したマーク・ウェバー選手(レッドブル・レーシング)が、ウェットで難しいコンディションのセパン・サーキットで2位に1.3秒もの差をつけるタイムを記録してポールポジションを獲得した。
ウェバー選手は1分49秒327を記録して、今季初、自身2度目のポールポジションを勝ち取った。明日のレースで彼の隣からスタートするのは、ブリヂストンのウェットタイヤで2位のタイムを記録したメルセデスGPペトロナスF1チームのニコ・ロズベルグ選手。ドライコンディションだった最終プラクティスでも、ウェバー選手がソフト・コンパウンドを用いて1分33秒542の最速タイムを記録した。
浜島裕英(ブリヂストン MS・MCタイヤ開発本部フェロー)
今日の走行のポイントを教えて下さい。
「今日の予選は、天気とコースに出るタイミングの両方がとても重要でした。明日のレースのグリッドポジションに、これが非常によく表れました。天気が変わり続けたため、いつコースに出るか、どのタイヤを使うのか、正しい判断が難しかったと思います。マーク・ウェバー選手はとても良い選択をしてポールポジションを勝ち取りました。今日のコンディションではインターミディエイトとウェットタイヤの両方が良い性能を発揮しました。この2種類のタイヤの選択の境目はほぼ想定したところでした。明日も今日のような天気になれば、正しいタイヤを選択することが大きな差を生むでしょう」
明日のレースではどのような戦略が考えられますか?
「予選がウェットコンディションだったので、明日は全員が自由にスタート時のタイヤを選択できます。どちらのドライタイヤもデータはかなり収集できています。ソフトの方が速く、クルマが軽い時に一番優れた性能を発揮しますので、ドライコンディションでレースがスタートすれば、大勢がハードタイヤでスタートするでしょう。スタートがウェットの場合は、路面の濡れ具合や、水たまりがあるかないかにもよりますので、何とも言えません。しかし、どのようなコンディションでも、このチャレンジングなセパン・サーキットを今日の予選結果のグリッド・ラインナップでスタートするとなれば、エキサイティングなレースになることは間違いないと思います」
(ブリヂストン・プレスリリース)