ザウバーは、セパンでテストした改良版のFダクト・システムに満足しているようだ。
オーストラリアGPのフリー走行でもFダクトをテストしていたザウバーだが、オーストラリアGPの決勝や予選で使用することはなかった。しかしマレーシアでは、フリー走行3回目を走るザウバーのクルマにもFダクトが確認できた。
「まだ遅すぎる。だが、少なくともリアウイングのシステムは機能しているようだ」チーム代表ペーター・ザウバーはこう『Blick(ブリック)』紙へ語った。
技術部門の責任者ウィリー・ランプも次のように加えている。
「プラクティスの後データをヒンウィル(チーム本拠地)に送り、分析をしてから(Fダクトを)使い続けるか決めることになる」
「非常に興味深いシステムだが、機能して初めて効果を得ることができる。ありがたいことに、これを外すには10分で十分なんだよ!」
また、ザウバーのドライバーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、このシステムを使い続けることに前向きなようで、『EFE』通信へこう話す。
「あとちょっとでこれを機能させられる。僕としては使い続けたい。機能させる唯一の方法は、もっと長い距離を走ってテストすることだからね」
「これは見た目よりも複雑なシステムなんだよ。コンセプトはとてもシンプルなんだけどね」