フェラーリのフェリペ・マッサが、オーストラリアGPを前にした心境を語った。
フェリペ・マッサ
「開幕戦の前から、僕はリラックスしているし落ち着いているよ。今年僕たちは、レースの週末ごとにクルマを向上させることを目的にして新しい作業方法を採用したんだけど、正しい方向に進めているよ」
「開幕戦で2位っていうのは、とても素晴らしい結果だよ。特に、ここ数年のシーズン序盤での流れを考えればね。チームにとっては、1-2フィニッシュだったっていうのも重要なことだった。これからは、全レースで一貫してポイント圏内でフィニッシュすることが大切になる」
「(バーレーンでは)1コーナーをうまく抜けられなくて、スピードが適切じゃなかった。これでタイムを失って、フェルナンド(アロンソ/チームメート)が僕を抜いたんだ」
「それに、とても重いクルマで初めてのブレーキングだったし、近くにハミルトン(ルイス・ハミルトン/マクラーレン)が近くにいたから、コースのかなり右側ブレーキングすることになったんだ」
「あの状況の中でのベストを尽くしたし、素晴らしい仕事をしてくれたチームのおかげで、全体的にはとてもいい週末になった」
バーレーンGPがスリルのあるレースにならなかった点について、マッサは次のように意見を述べた。
「とても重くて、空力に大きく依存しているクルマでオーバーテイクをするには、自分の前の気流がきれいじゃないといけないんだ」
「それ以上に、クルマが重いときにはグリップが低くなるけど、前のクルマに近づくとさらにグリップが低下するんだ。つまり、レース序盤のクルマがとても重いときには、オーバーテイクがかなり難しいんだ」
他地域のテレビ視聴者の利便性を考え、オーストラリアGPは昨年から午後17時(日本時間15時)にレースがスタートすることになったが、これを歓迎していないドライバーは多い。
「少なくとも1時間か30分レースを前倒ししたほうがいいって僕たちは言っていたんだけど、何も変わらなかった。遅い時間にレースをやるってことは、どんどん視認性が悪くなるっていう意味なんだよ」
「去年は、太陽が沈んでいって、コース上の白線を見るのがほぼ不可能な状況になっていた。でも、スポーツの商業面も大切なことだし、レースが同じ時間に行われるのもそれが理由だと思う」
「でも、僕はこのサーキットが大好きだし、いつもいいペースで走れていた。運に恵まれたことはなかったけど、技術的な問題に直面したこともないんだ」