F1を統括するFIA(国際自動車連盟)がタイヤ・サプライヤーのブリヂストンに対し、今後のレースではより極端なコンパウンドを選択することを検討するよう要請したとうわさされている。
2010年シーズンの開幕戦バーレーンGPは、パレード走行のようなレース展開になり、退屈だったとして大きな批判にさらされた。
バーレーンGPでは、レース序盤に1回ピットストップを行ったのみであったことから、もっと極端なコンパウンドのタイヤを持ち込めば、レース戦略の選択肢が広がるのではないかとの意見もある。
しかし、歴代最多出走記録を更新中のルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)は、オーバーテイクが難しくなったのはタイヤのせいではないと語る。
「問題なのはタイヤじゃない、ルールだよ。メカニカル・グリップを増やす必要がある。それが唯一の解決法だね」
「フロントタイヤのグリップがないから、前のクルマを抜くのはかなり危険なんだ」とバリチェロはコメント。
だが、ブリヂストンのMS・MCタイヤ開発本部フェロー浜島裕英氏は、各グランプリに持ち込むタイヤコンパウンドを選択する際、「安全性を最優先に考えている」と語っていた。
ブリヂストンはすでに、第7戦トルコGPまでのタイヤコンパウンドを発表している。
「何か(変化が)あればいいけど、まずは4レースか5レースくらい様子を見てから、結論を出した方がいいと思う」とバリチェロは加えていた。