F1を統括するFIA(国際自動車連盟)からマックス・モズレーが去り、小さなチームにとって新しい時代が始まりつつあるが、ポール・ストッダートがF1パドックに戻ってくることはないようだ。
ストッダートは2001年から2005年までミナルディを運営していたが、当時FIA会長だったモズレーと政治面で激しく対立することが多く、結局はチームをレッドブルへ売却し、ミナルディはトロ・ロッソとして生まれ変わった。
ストッダートは2年前に、モズレーが退任すれば「チーム創設者としてF1に帰ってくる」と語っていた。
ジャン・トッドがFIAの新会長になり、FIAは2011年へ向けた新チームの選考を開始しているが、ストッダートはF1へ復帰する準備を整えたのだろうか?
「エントリー受付が開始された時点で、申請はしていないが、決して(申請を)しないとは言い切れない。しばらく様子を見てみる」とストッダートは『Herald Sun(ヘラルド・サン)』紙へ21日(日)に語った。
オーストラリアGPを間近に控えたメルボルンでは、プロモーションのためにミナルディの2シーター・カーが走っており、このためにストッダートもメルボルンを訪れていた。
ストッダートはF1復帰へ向けた見通しについて、次のように加えている。
「いずれにしろ、今は時間がない」
「アメリカでのビジネスが大きな成功を収めている。富裕層やVIP向けに、ボーイング737やエアバスA320といった飛行機を改造しているんだ」