ヘイキ・コバライネン(ロータス)は、F1のレース展開を面白くするため、ブルーフラッグの廃止を提案しているという。ロータスのチーム代表トニー・フェルナンデスが明かした。
フェルナンデスが『Bloomberug(ブルームバーグ)』へ語ったところによると、コバライネンは「周回遅れのクルマにブルーフラッグが振られるべきではない。これで、後続のクルマがトップとの差をつめる時間が稼げる」と語っているようだ。
ブルーフラッグは周回遅れになるクルマに対して振られ、ブルーフラッグを振られたドライバーは周回遅れにされるクルマを前に出さなければならない。
1993年以来となる給油禁止が導入された2010年シーズンだが、開幕戦バーレーンGPが退屈なレース展開になったことが大きな話題になっている。
「どのスポーツにも退屈な場面はある」とフェルナンデスは加えた。
レース展開が退屈だったと言われているバーレーンGPだが、もしセバスチャン・ベッテル(レッドブル)のスパークプラグに問題が起きなければ、ベッテルとフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がレース優勝をかけたホイール・トゥー・ホイールのバトルを展開していた可能性もあった。
「リラックスしながら走っていて、最後の10周くらいに仕掛けようかと思っていた。でも、ベッテルの問題によって幸運が舞い込んだんだよ」とアロンソは『Autosprint(オートスプリント)』誌へ認めている。
マーク・ウェバー(レッドブル)は当初、パレード走行のようなバーレーンGPのレース展開を厳しく批判していたが、自身の母国であり、次戦の舞台でもあるオーストラリアへ帰国すると、批判のトーンも下がっていた。
「この先の4レースがバーレーンのようになるはずがない」とウェバーは語り、さらに続けた。
「あんな風にならないレースもあると思う」
「給油のことは大した問題じゃないよ。クルマはすごく速くなっている。僕たちはそれが好きだし、観客も大好きなことだ。でも、レースが良くなるようにバランスを取るのは難しいものなんだよ」