セバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、自身が乗ることになるレッドブルの新車RB6に「ラシアス・リズ(官能的なリズ)」という名前をつけた。
昨年の選手権2位になったベッテルは、昨年のクルマにケイトという名前を付けていたが、ケイトは開幕戦で大破してしまった。
そして手にした2台目のシャシーがケイトより攻撃的になっていたため、このシャシーに「ケイトズ・ダーティー・シスター(ケイトのみだらな妹)」という名前をつけたことで知られていた。
また、2008年にトロ・ロッソでベッテルが乗っていたのはジュリーだった。
自分が乗るクルマに女性の名前をつけ、その名前をダッシュボード部分に飾ることは、ベッテルにとってF1での願掛けのようなものになっている。
このほかにも、ベッテルはクルマの左側から乗り降りしており、レーシングシューズのひもの下にはラッキー・コインを忍ばせている。
また、F1最高権威バーニー・エクレストンは、最新版の『Auto Bild Motorsport(アウト・ビルド・モートアシュポルト)』で次のように書いた。
「もし私がスーパースターをデザインしたら、セバスチャンが出来上がるだろう」
「彼はまさにF1が必要にしている存在だ。若く才能にあふれたドライバーで、知的ではあるが尊大ではない。一般受けが良くて、メディアとの付き合い方もうまい。ごく普通だが、非常にプロフェッショナルだ」