レッドブルのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツが1日(月)、2011年にキミ・ライコネンをレッドブル・レーシングで起用するとのうわさを否定した。
ライコネンは昨年、フェラーリとの契約を1年早く解除し、今年はレッドブルのサポートを受けながらシトロエンからWRC(世界ラリー選手権)に参戦している。
そのため、2011年にはライコネンがレッドブルからF1に復帰し、セバスチャン・ベッテルのチームメートになるとうわさされていた。
「単なる憶測で、それ以上のものではない」レッドブルとトロ・ロッソのオーナーになっているマテシッツは、『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』紙へこう語り、さらに続けた。
「われわれは、キミが来年に何をしたいのか分かっていない。われわれの関係は親密なので、それによって憶測が出てきたのだろう」
「だが、ライコネンがわれわれのチームで2011年のF1で走るという話は正確ではない」
もしライコネンが2011年にレッドブルへ加入した場合、今年で契約が切れるマーク・ウェバーがレッドブルを放出されるとみられていた。しかし、今回のマテシッツの発言で、ウェバーが残留できる可能性も高まったと言えるだろう。
「もしウェバーが速く、モチベーションも高ければ、ライコネンにシートを譲らせることはできない」とマテシッツは加えている。