ヘイキ・コバライネン(ロータス)は、ロータスの新車T127よりも、6年以上前にテストで乗ったミナルディ(現トロ・ロッソ)のほうがいいクルマだと認めた。
2003年にテストで乗ったミナルディとロータスの新車を比べた感想を『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙に聞かれたコバライネンは、次のように答えている。
「答えるのは難しいよ。タイヤが大きく変わっているからね」
「でも、トップ(チーム)と比べると、ロータスのほうがミナルディよりも空力面での差が大きいだろうね」
2003年の終盤、ミナルディは平均するとトップチームから約5秒遅れていたが、コバライネンのチームメートであるヤルノ・トゥルーリは先週、ロータスが4秒遅れになるだろうと語っていた。
また、バルセロナテスト最終日となった28日(日)、コバライネンのベストタイムはこの日のトップタイムから約5秒遅れであった。
2003年に比べると、2010年は各チーム間のエンジンやタイヤのパフォーマンスがより近くなっているため、タイム差はシャシーの差によるものが大きい。
コバライネンも、ロータスにとって「最大の問題」が空力であると認めている。
さらにコバライネンは『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙へ、「テストが少ない状態でシーズン開幕を迎えたことはない」と明かしながら、シーズン前のテスト不足を嘆いていた。
だがその一方で、ロータスのチーム代表トニー・フェルナンデスは、この冬の間にロータスは大きく進化したとして次のように語った。
「(バーレーンでは)トップのクルマから3.5秒遅れになるとわれわれは予想している。ヘレスから5秒の向上だ。少しずつ差を詰めている」