クリスチャン・クリエンはプジョーのル・マンでのリザーブドライバーとして発表された22日(月)、複雑な表情を浮かべていた。
クリエンはF1でレース復帰するという望みにかけていたため、プジョーとのレースドライバー契約を保留せざるを得なかった。
2010年のル・マンとカナダGPは日程が重なっているためだ。
しかし、ザウバーやルノー、USF1、カンポスといったチームでシートを獲得する望みが絶たれたとき、クリエンに残された選択肢はプジョーのリザーブドライバーのみであった。
F1でのレース復帰にかけるというギャンブルを後悔しているか質問されたクリエンは、『Speedweek(スピードウィーク)』へこう答えた。
「いいや、今まで以上に(シートを獲得する)チャンスは大きかったんだ。新チームがいたし、多くのドライバーが交代していたからね」
「ザウバーやルノーとはかなり(契約に)近いところまでいったけど、そうなる運命じゃなかったんだね。同じ状況になったら、また同じ決断を下すよ」
また、今年のル・マンにはアンソニー・デビッドソンがプジョーから参戦するため、『BBC Radio(BBCラジオ)』で解説を担当しているデビッドソンもカナダGPは欠席することになる。