2010年シーズン開幕前の合同テストも残りあと1回になったが、各チームの戦力分析に注目が集まっている。
最終的な結論を出すにはまだ早いかもしれないが、各チームの強さを示唆するものは見え始めてきた。
マクラーレンのジェンソン・バトンは、先週のヘレステストでメルセデスGPの後ろを走行することが何度かあったが、メルセデスGPの新車MGP W01はリアが「いくらかナーバス」だと『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンタック)』紙へ語った。
バトンは、メルセデスGPがブレーキングでロックしている場面を目撃していたとのことだ。
『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンタック)』紙は戦力分析で、フェラーリを満点にし、レッドブルが2番手、その次にマクラーレン、メルセデスGP、そしてフォース・インディアを挙げた。
「自分たちにお金を賭けるよ」フォース・インディアのエイドリアン・スーティルはこう自信を見せる。
テストでは、ザウバー、ルノー、ウィリアムズも好調なタイムを記録しているが、ザウバーのペーター・ザウバー(チーム代表)は、トロ・ロッソの新車STR5が「非常に印象だった」と『Blick(ブリック)』紙へ語っている。
そのトロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリは、「僕たちは8番手から12番手、もしくは8番手から15番手あたりになると思う」と『AS』紙へ語り、フェラーリ、レッドブル、マクラーレンが現在のトップだと分析した。
「僕たちはルノーやザウバーと並んでいると思う。メルセデスGPの燃料搭載量は分からないからね。トップから3、4秒遅いときもあれば、トップになるときもある」とアルグエルスアリは加えている。
また、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌は、これまでの勢力図が「かつてないほど接近している」と指摘し、次のように書いた。
「4回あるテストのうち3回が終わったが、明確なタイトル候補が浮上してきていない」
現在は4強の一角に数えられているメルセデスGPのミハエル・シューマッハは、こうコメントしている。
「バルセロナは、全員にとって重要なテストになる。それぞれのクルマのパフォーマンスについて、より詳しい情報が得られるだろうね」