苦境が連日報じられ、F1参戦が危機的な状態にあるともされているカンポスだが、シーズン開幕を前にしてチーム体制が変更される可能性が高まった。
『Autosport(オートスポーツ)』の報道によると、チーム株式の大半を保有していたホセ・ラモン・カラバンテがチーム創設者のアドリアン・カンポスから、チームの経営権を完全に引き継ぐことになったようだ。
カンポスはダラーラのシャシーを使い、すでにブルーノ・セナとドライバー契約を結んでいたものの、財政的に苦しんでいるとみられ、F1参戦が実現しない可能性も高いとされていた。
カラバンテによる救済で参戦が実現するとみられるが、セナのチームメートとしてはGP2ドライバーのカルン・チャンドックや、ワールドシリーズ・バイ・ルノーのチャンピオンであるベルトラン・バゲットが候補になっているようだ。
またカラバンテが、フォース・インディアの元チーム代表コリン・コレスや、ホンダF1やレッドブルで技術部門を率いていたジェフ・ウィリスなどとも接触しているとの情報もある。
これまでF1の合同テストには参加していないカンポスだが、来週にバルセロナで行われる最後の合同テストも欠席するとみられており、テストなしで開幕を迎える可能性もたかい。
カンポスが序盤の数戦を欠場するとの情報もあるが、欠場した場合のペナルティーについては関係者によって見解が分かれており、ペナルティーなしで欠場できるのかはっきりとしていない状態だ。
2010年の開幕戦は、3月14日(日)にバーレーンで開幕戦が行われる。