ダニエル・リチャルド、2011年F1デビューの可能性は?

2010年11月19日(金)
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アブダビで行われた若手テストで印象的な走りを見せたダニエル・リチャルド。2011年にリチャルドがF1デビューを果たすのか注目が集まっている。

エナジードリンクメーカー、レッドブルの育成ドライバーであるリチャルドは、レッドブル・レーシングから若手テストに参加。2日間とも2番手に大差をつけてトップになっただけではなく、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がアブダビGPのポールポジションを獲得したタイムを上回った。

しかし、これにはコースの状態が改善したことも関係しており、フェラーリからテストに参加したジュール・ビアンキは、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』へこう語っている。

「路面のグリップが高くなっていて、コンマ数秒上がっていたはずだよ。それに、設置されていたコーンが外されたから、より激しく縁石を攻められるようになっていたんだ」

コース状況に変化があったにしても、リチャルドのパフォーマンスが高かったことに変わりはない。レッドブル側は、2011年のリチャルドにどのような活動をさせるのか決めていないと伝えられるが、リチャルドは『AAP通信』へ次のように語っている。

「これが来年に向けてどういった意味を持つのか分からないけど、僕が求めている場所はここなんだって気持ちがさらに強くなった」

「F1を走れるのが来年になるにしろ、次の年になるにしろ、実現のために全力を尽くすよ。今回のテストは、僕の助けになったと思う」

リチャルドは、レッドブル・レーシングがテスト後に発表したリリースの中でも「フルタイムのF1ドライバーになるチャンスをつかめたら最高だろうね」とコメントしていた。しかし、レッドブルが保有する2つのF1チーム、レッドブル・レーシングとトロ・ロッソは、すでに2011年のドライバーを決定している。

だが、『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』や『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』は、来季にレッドブル・レーシングと同じギアボックスを使用するロータスへリチャルドが加入する可能性もあると報じた。

また、リチャルドの祖先はイタリア出身である。そのためイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、リチャルドがアブダビで見事なパフォーマンスを見せたことを受け、リチャルドは「イタリア人だ」と書いている。

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