アブダビGP金曜日FIA記者会見

2010年11月13日(土)
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チーム首脳:
ステファノ・ドメニカリ(フェラーリ)、クリスチャン・ホーナー(レッドブル)、アダム・パー(ウィリアムズ)、マーティン・ウィットマーシュ(マクラーレン)

記者会見:

Q: 最初は全員に質問します。今年の選手権は、最終戦まで4人のドライバーがタイトルを争うという素晴らしい展開となりました。このようにエキサイティングな選手権となった背景には何があるとお考えですか? ルール、それとも新しいサーキットの数々でしょうか? アダム、どう思いますか?

アダム・パー(以下、パー):タイトルを争う面々に混じって記者会見に出られるなんて光栄だよ。私が思うに、これぞF1なんだ。F1が他のスポーツと異なる点、それは非常に多くの可変性を持つ事だ。マシン、ドライバー、1年間に渡るマシン開発。さらには、一つひとつ異なるサーキット、天候、作戦なども上げられるね。多くの事がいろんな変化をもたらしながら、ここにいる数多くの素晴らしいチームが戦っているんだ。どこかの1チームが他を圧倒するのは、とても困難だね。まさにF1黄金期だよ。

Q: そうした多彩な可変性から給油が取り除かれましたが、それが却ってプラスに作用したかも知れないですね。ステファノ、どう思いますか?

ステファノ・ドメニカリ(以下、ドメニカリ):これほど多くの要素を並べると、うかつな事は言えなくなるね。ドライバーのレベルは信じられないほど高い。それが大きな違いを生むよね。新しく規則が変わって、他所に離されまいと、どのチームも実に興味深い仕事をしている。そしてもちろん、今年起きた色々なファクターが全てのチームを巻き込んで、選手権はユニークなものになっている。これほど多くの選手とチームがトップを争うなんて、しばらくなかった。それこそが今シーズンの目玉じゃないかな。その意味ではとてもユニークな選手権になったね。とは言え、コンストラクターズ選手権を勝ち取ったレッドブルには今一度、おめでとうを申し上げねばならない。彼らはその栄誉にふさわしいチームだ。残念ながら、既にこの日曜日と関係ないものになったがね。

Q: マーティン、あなたの意見は?

マーティン・ウィットマーシュ(以下、ウィットマーシュ):もう多くの事が語られているよね。どのチームも、とてもよくやってきた。今年の選手権は素晴らしいものになったよ。本当に最高のシーズンだ。レッドブルのマシンは1年を通じて速かった。われわれだって速さを見せた時はあったし、フェラーリはシーズン中盤に見事な復活を果たし、選手権の展開を大きく変えた。チームとドライバーの好不調はサーキットによって変化したね。われわれがそこにからんだというだけでなく、特筆すべきシーズンとなったよ。今週末もエキサイティングなものになると、私は確信している。

Q: クリスチャンは?

クリスチャン・ホーナー(以下、ホーナー):3人がよく言い表してくれたと思う。われわれレッドブルは、シーズンを面白くしようとベストを尽くしてきた。しかし、そこには規則というものがある。比較的新しい規則の下、開発のペースは過酷だった。さらに、規則が馴染んでくるにつれ、チームの進歩も飛躍的なものとなった。サーキットによってメインの3チームの間で振り子が大きく振れたおかげで、この1年はF1にとって素晴らしいものになったよ。この1年、エキサイティングな戦いに加われた。そして第19戦に至ってもまだ4人のドライバーがタイトルを争っているわけだ。

Q: 2回のフリー走行を終えたばかりの段階ですが、あなた方のチーム所属のドライバー2人が世界選手権を勝ち取る自信は? クリスチャン、あなたにとっては2人のいずれという事になりますが。

ホーナー: そうだね、われわれは2人のタイトル候補者を抱えてこのレースに臨んでいる。マーク(ウェバー)の方がセバスチャン(ベッテル)より少しばかり栄冠に近いが、彼ら2人のドライビングは1年を通じて素晴らしかった。ここに来てドライバー2人がタイトル争いに残っているのは、これまでの18戦、チームがいかにがんばって結果を残してきたか、その良い証拠だ。勘違いしがちだが、今年のポイント制でセブ(ベッテル)がトップから15点差、マークが8点差と言っても、すぐに様相がガラッと変わるのは今年見てきた通りだ。今回もエキサイティングなレースになるだろうね。再度4人を見てみると、今日いずれのセッションでも好位置につけている。明日の予選はタイトなものになるだろう。日曜日の決勝もね。この選手権が早々に決するとは思えない。きっと最終ラップまでもつれ込むよ。考えただけでワクワクするじゃないか。このサーキットもフィナーレの舞台にふさわしい。

Q: マーティン、今日のフリー走行はルイス(ハミルトン)がトップタイムでしたね。

ウィットマーシュ:今日、簡単にトップを取るよりも、日曜日に勝たなきゃね。そのためにわれわれはベストを尽くすし、ここにいる私の友だちから少しばかり助けが必要だ。われわれにできるのは、人事を尽くして天命を待つのみさ。見た目には厳しいチャレンジに感じるが、最終ラップまで戦い抜くよ。長年のあいだには、最終ラップのゴール手前、数コーナーで世界タイトルが決まるのを何度か目撃しているし、われわれもそうやって勝ち抜いた事がある。とにかくプッシュあるのみだよ。繰り返すが、日曜日はさぞかしエキサイティングなレースになるだろうな。

携帯サイトではアブダビGP金曜日FIA記者会見を全文掲載。F1トップニュースから11/13のニュースリスト「アブダビGP金曜日FIA記者会見その1~その3」をご覧ください。

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