グループ・ロータスの戦略に疑問のロータスF1

2010年11月10日(水)
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ロータス・レーシングのチーフテクニカルオフィサーであるマイク・ガスコインが、ルノーと提携してF1に参入するとうわさされるグループ・ロータスの戦略に疑問を呈した。

ガスコインが所属するロータス・レーシングは、マレーシア資本のチームだが、グループ・ロータスから名称の使用許可を得て、『ロータス』の名を冠したチーム名でF1へ参戦。ロータス・レーシングのクルマには、グループ・ロータスの親会社であるプロトンのロゴも掲出されている。

しかし、名称の使用許可は、2010年限りで取り下げられる予定だ。

その一方でグループ・ロータスは、ルノーのタイトルスポンサーになる可能性があると報じられている。伝えられるところでは、これは6,000万ユーロ(約67億円)の3年契約であるようだ。

だが、ガスコインはこれを疑問に感じており、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』へこう語った。

「もし彼らが自分たちの市販車を宣伝したいのなら、なぜそんな大金をつぎ込むんだ?」

「うちとやっていれば、無料でできるというのに」

ドイツでの報道によると、現在のグループ・ロータスは損失を計上しているようだ。グループ・ロータスの親会社プロトンはマレーシア政府の手厚い保護を受けているため、事実上はマレーシア国民の税金が注入されることになる。

「皮肉屋であれば、彼らは税金をF1にばらまこうとしていると言うだろう」と『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は伝えている。

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