F1で3度チャンピオンに輝いた経験のあるニキ・ラウダが、2010年のF1王座獲得に向け、レッドブルはチーム戦術を使うべきだと話している。
「チームオーダーと賢さは違う」とラウダは語る。
F1では、チーム側からの指示でチーム内のドライバーの順位を入れ替えるチームオーダーが禁止されている。しかし、フェラーリは今年のドイツGPで、間接的な表現を使ってチームオーダーを発令。その際にラウダは、フェラーリの戦略を厳しく非難していた。
だが、先日の韓国GPでマーク・ウェバー(レッドブル)がランキング首位から脱落し、チームメートであるセバスチャン・ベッテルがチャンピオンになる可能性も小さくなりつつある。そのため、レッドブルはウェバーにチームの力を集中すべきだとラウダは考えている。
「チームオーダー(をレッドブルが使うこと)について、私がコメントしたことはない。ただ、賢明な判断をする必要があると言っているだけだ」
「例えば、フェラーリがホッケンハイム(ドイツGP)でやったことは、観客を侮辱するものだった」とラウダは『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』へ語った。
例を挙げるのなら、ブラジルGPでベッテルはウェバーを抜こうとするべきではないのかと質問されると、「まさにそのとおりだ。だが、これはチームオーダーとは関係のないものだ」とラウダは答えている。