岡山県の岡山国際サーキットで31日(日)、WTCC(世界ツーリングカー選手権)の第19戦、第20戦が行われ、ロバート・ハフ(シボレー・クルーズ)が第19戦で、アウグスト・ファルフス(BMW320si)が第20戦で優勝した。
今年もウエットレースとなったWTCCの岡山ラウンド。第19戦はセーフティカー先導でのスタートになったが、セーフティカーは2周を周回してピットへ。3周目から本格的にレースが始まったものの、スピンやコースアウトが連発した。
レースが始まると、ポールポジションからスタートしたアンディ・プリオール(BMW320si)はトップを守ったが、3番手スタートのハフが2番手に浮上。プリオールよりもハフの方が明らかに速かったものの、プリオールも巧みなライン取りで応戦した。
プリオールとハフは、大きく横滑りしながら、サイド・バイ・サイドでツーリングカーらしい迫力のバトルを展開。しかし、最終的にはハフがプリオールを抜き、トップでチェッカーを受けた。日本勢では、シボレー・ラセッティで参戦した谷口行規が11位に入り、インディペンデント部門での優勝を果たした。
第20戦のスタート時間になっても雨が弱まることはなく、再びセーフティカーで2周先導されてから戦いが始まった。第19戦ほどの混乱はなかったが、選手権2位につけるプリオールがバトルの末にコースアウト。グラベルにはまり、レースを終えた。
また、ポールポジションからスタートしたミケル・ニキェール(セアト・レオンTDI)がリードを広げていたものの、トラブルに見舞われたクルマが走行ライン上にクルマを止め、セーフティカー導入。レース再開直後にニキェールはコースオフ、トップの座を失うと、これで集中力が切れたのか、その後も再びコースオフしていた。
ニキェールの脱落により、ファルフス(BMW320si)がトップに立った。そして、選手権3位につけているガブリエル・タルキーニ(セアト・レオンTDI)もコースアウトでリタイア。その後、コース上に止まったクルマがあるため、最終周にセーフティカー導入。ファルフスがトップのままレースは終了した。
選手権トップのイバン・ミュラー(シボレー・クルーズ)は3位でレースを終えている。日本勢では、柳田真孝(BMW320si)の15位が最上位となった。
この結果、ドライバーズ選手権ではミュラーがトップ、2位プリオール、3位タルキーニで変わらないまま。しかし、マカオでの1ラウンドを残して、タルキーニはチャンピオン争いから脱落。マカオでは、ミュラーとプリオールがチャンピオンを争うことになる。
マニュファクチャラーズ選手権でも、シボレーがトップのままだ。