今季限りでザウバーのシートを失うことが決まっているニック・ハイドフェルド。来季もF1でシートを獲得できるのか、カギを握るのはエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)だという。
ハイドフェルドは、チームからの信頼を勝ち取れていないビタリー・ペトロフ(ルノー)の後任として、ルノーに加入する可能性があるとも報じられている。
しかし、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)もルノーのドライバー候補だ。個人スポンサーによる支援がないハイドフェルドと異なり、メディオンによる500万ユーロ(約5億6,000万円)のスポンサーシップを持ち込めるスーティルは、ルノーにとって魅力的なドライバー候補になっている。
だが、スーティルはウィリアムズのドライバー候補にもなっており、スーティルがルノーかウィリアムズへ移籍した場合には、フォース・インディアのシートが空席になる。これをハイドフェルドが狙っているようだ。
「そのシートは、スーティルが出て行かない限り空席にはならない」とハイドフェルドは語り、フォース・インディアのシートを狙っていると認めた。
フォース・インディアは今シーズン、複数のレースでリザーブドライバーのポール・ディ・レスタをフリー走行に出走させており、ディ・レスタが来季レースドライバーに昇格する可能性は高いとの意見もある。しかし、ハイドフェルドは次のように話している。
「フォース・インディアが、ビタントニオ・リウッツィ(現ドライバー)とポール・ディ・レスタで2011年を戦うとは考えにくいよ。1人は新人で、もう1人は期待はずれだったからね」