2010年F1日本GPレースレポート

2010年10月10日(日)
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2010年F1第16戦日本GPが10月10日(日)、鈴鹿サーキット(1周/ 5.807km、決勝53周/307.471km)で3日目を迎え、15時から決勝が行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が優勝した。

レース開始時の天候は晴れ、気温26℃、路面温度は36℃。スタート前、ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)がグリッドへ向かう途中にクラッシュしたため、レースをスタートできなかった。そして、スタートと同時に多重クラッシュが発生。日本GPは波乱の幕開けとなった。

これによりセーフティカー導入。中団以降ではフェリペ・マッサ(フェラーリ)など複数のクルマがスタート直後にリタイアした。また、ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)はトップを守ったものの、3番グリッドスタートのロバート・クビサ(ルノー)が2番手スタートのマーク・ウェバー(レッドブル)を抜き、2番手に浮上した。

しかし3周目、クビサがコース脇にクルマを止めてしまった。クビサのクルマからは、右リアタイヤが脱落してしまっていた。これにより、ベッテルがトップでレッドブルの1-2。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が3番手に上がった。

7周目からレースが再開すると、レッドブル勢が一気に3番手アロンソとの差を広げた。14周を終了した時点で、ベッテルとアロンソの差は6秒になっている。また、13周目には小林可夢偉(ザウバー)がハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)を抜き、ポイント圏内の10番手に浮上した。そして18周目にはエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)を抜き、可夢偉はさらに1つポジションを上げた。

その後、レッドブル勢はアロンソとの差を維持しながら周回を重ねたが、24周目終了時にベッテルがピットイン。アロンソもこれと同時にピットインした。次の周にはウェバーもピットインしたが、ここでこの3台の順位が変わることはなかった。

レース中盤、上位勢はこう着状態。トップはまだピットインしていないジェンソン・バトン(マクラーレン)。2番手ベッテル、3番手ウェッバー、4番手アロンソ。また、5番手ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がファステストラップを更新しながら、アロンソとの差をつめている。

38周目終了時にバトンと可夢偉がピットへ。バトンは5番手、可夢偉は12番手でコースへ復帰。また、ハミルトンは3速が壊れたとチームへ報告している。ハミルトンは予選前にギアボックスを交換したばかりだった。

45周目、トラブルを抱えたハミルトンをバトンが抜く。そして可夢偉はヘアピンでアウト側からアルグエルスアリを抜いた。これと同時に10番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がエンジンから白煙をあげながらピットへ。これで可夢偉は10番手に浮上した。

しかし、可夢偉とアルグエルスアリは接触していたことから、アルグエルスアリはピットインしてフロントウイングを交換。可夢偉も左側のサイドポッドが壊れている。だが、可夢偉はそのまま走行を続け、9番手ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)に追いついた。

48周目、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が左リアタイヤの脱落によりリタイアする中、可夢偉はバリチェロを抜いて、7番手を走るチームメート、ニック・ハイドフェルドの背後に迫った。そして50周目、可夢偉はハイドフェルドも抜き、7番手に浮上した。

結局、上位勢で順位が変動することはなく、ベッテルがポール・トゥー・ウィンを達成。チームメートのウェバーは最終ラップでファステストラップを更新しながら2位に入り、レッドブルが1-2を達成した。

レース終盤にオーバーテイクの連続を見せた可夢偉は7位。見事に母国レースの日本GPでポイント獲得を果たした。

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