2010年F1日本GP予選の詳細レポート

2010年10月10日(日)
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2010年F1第16戦日本GPが10月10日(日)、鈴鹿サーキット(1周/ 5.807km)で3日目を迎え、順延になった公式予選が11時から行われ、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポールポジションを獲得した。

セッション開始時の天候は晴れ、気温25℃、路面温度は26℃。予選Q1は20分間で戦われ、18位から24位のドライバーがここで予選を終える。前日に降り続いた雨の影響で、まだ雨がぬれている状態で予選は始まった。

セッション開始と同時にほぼ全車がコースインすると、まずはここ数戦で調子を上げているウィリアムズ勢が速いタイムを記録。少しずつタイムが更新されていく中、ウィリアムズ勢の1-2になっていた。

多くのクルマが数周続けて走行をする中、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が残り約5分でトップタイムを更新。チームメートのマーク・ウェバーはベッテルから約コンマ6秒遅れている。その後、ウェバーもタイムを更新し、ベッテルとのタイム差は約コンマ4秒になった。

ここで脱落したのは、新規チームの6台とセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)。小林可夢偉(ザウバー)は無事に通過した。

Q1で予選を終えた18位から24位は以下のとおり。

18位セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、19位ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、20位ヘイキ・コバライネン(ロータス)、21位ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)、22位ティモ・グロック(ヴァージン)、23位ブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)、24位山本左近(ヒスパニア・レーシング)。

Q1のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、マーク・ウェバー(レッドブル)。

予選Q2は15分間の戦いになり、11位から17位のドライバーがここで予選を終える。ここでもレッドブル勢が序盤から速さを見せた。上位勢はこのセッションの序盤ですでに、ドライで行われた8日(金)に匹敵する、1分31秒台のタイムを記録している。

全車が1回目の走行を終えた段階で、可夢偉は12番手。チームメートであるニック・ハイドフェルドも15番手につけており、ザウバー勢は2台とも脱落するポジションにいる。また、このセッションでもレッドブル勢が速さを見せ、ベッテルがトップで1-2を維持した。

セッション終了直前、可夢偉は10番手のタイムを上回りながらセクター1とセクター2を通過したものの、シケインのブレーキングで止まりきれず、順位を上げることはできなかった。しかし、クルマを降りた可夢偉には、グランドスタンドのファンから歓声が送られていた。また、フェリペ・マッサ(フェラーリ)もここで脱落になっている。

Q2で予選を終えた11位から17位は以下のとおり。

11位ニック・ハイドフェルド(ザウバー)、12位フェリペ・マッサ(フェラーリ)、13位ビタリー・ペトロフ(ルノー)、14位小林可夢偉(ザウバー)、15位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、16位ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、17位ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)。

Q2のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、マーク・ウェバー(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。

Q3は10分間の戦いになり、ここでポールポジションが決まる。このセッションでも、やはりレッドブル勢が速さを見せた。ベッテルは今週末初めて1分30秒台のタイムを記録。ウェバーにコンマ4秒の差をつけてトップに立った。

その後、ウェバーがタイムを更新したものの、ベッテルもさらにタイムを更新。ベッテルはトップの座を譲らなかった。結局、レッドブル勢のみが1分30秒台のタイムを記録し、フロントローを独占。ベッテルが今シーズン8回目のポール獲得を果たした。

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