小林可夢偉(ザウバー)が、シンガポールGPでのクラッシュについて自身の公式ウェブサイトで語った。
コース特性がクルマに合わないため、ザウバー勢はシンガポールで苦戦するとみられていた。しかし、可夢偉は予選で10番グリッドを獲得。ポイント獲得への期待が高まった。
そして迎えた決勝。レース序盤にセーフティカーが導入された際にピットインしないことを選択した可夢偉は、すでにピットインを終えたクルマに追い上げられ、苦しい状況に追い込まれた。
その後、可夢偉はミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)を抜き、ピットインに向けてペースを上げたところでクラッシュ。このクラッシュについて、可夢偉は次のように語っている。
「クラッシュは僕の責任です。20周近くシューマッハの後ろ走っていたときに、思っていたよりもタイヤが壊れていたんで、もしかしたら、もうちょっと待ってからプッシュしてみないといけなかったかもしれません。それは反省しています」
「ただ、残りが30周しかなかったので、毎周コンマ5秒くらい稼がないといけなかった。ただ、ポイントを獲(と)りに行くためだったんで後悔はしていません」
結局、そのままレースをリタイアした可夢偉だが、鈴鹿での次戦、日本GPに向けて手応えを感じているようだ。
「残念ながらポイントは獲(と)れませんでしたが、クルマのパフォーマンスについてはすごく手応えを感じています。もちろんアップデートの効果もありましたが、クルマを理解しつつあるということも大きい」
「次の鈴鹿は、もともとこのコースよりクルマの相性がいいですから、攻められるクルマで予選を前からスタートできれば、自然といいレース展開になると思います」