インディジャパン、ウェザーニューズが気象面をサポート

2010年09月15日(水)
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19日(日)に決勝が行われるインディジャパンで、ウェザーニューズが気象面から大会運営をサポートすると発表した。ウェザーニューズがインディジャパンの運営を支援するのは、昨年に引き続き、今年で2回目となる。

インディジャパンは、オーバルと呼ばれる楕円(だえん)形のコースを、F1以上のスピードで周回するレース。雨が降った場合には非常に危険なため、少しでも雨が降り出せば、レースは中断(もしくは中止)される。また、風も風速10m/sを超えた場合、中断になる。

ウェザーニューズによると、会場となるツインリンクもてぎは、八溝山系から南に連なる丘陵地帯に位置し、分水嶺(れい)が入り組んでいる地形にあるため局地風が複雑に入り組み、大気の状態が不安定なときには風の収束により局地的な雲や、「ゲリラ雷雨」が発生しやすい環境だという。

そのため、期間中現地に予報センターメンバーを常駐させ、実況監視やピンポイントの気象予測をはじめ、安全なレースの開催、円滑な大会運営を実現するリスク・コミュニケーションサービスを実施するとのことだ。

気象予測は、地上や上空データ、気象衛星、気象レーダーなどのあらゆる気象データに、会場周辺の一般のサポーターから寄せられた『ウェザーリポート』や『10分天気予報』による実況情報、体感の情報も加味し、総合的に判断される。また、サポーターから寄せられる“今”の天気は、観測機を配備していないエリアの天気を把握する上で、貴重な情報となる。

突発的かつ局地的に発生する雨雲を捕捉するため、移動型の高頻度気象レーダー「WITHレーダー」を搭載した移動観測車を稼働させ、現地での観測も行われる。

「WITHレーダー」は、従来のレーダーでは捉(とら)えることのできない対流圏下層(上空2km以下)の現象を6秒毎(ごと)に半径50㎞の範囲を超高頻度観測し、雨雲の“移動速度”、“移動方向”、“雨の強さ”を観測できるのが特徴。雨の降り出し危険性をいち早く把握し、レースの運営において適切な判断が出せるよう、「WITHレーダー」で雨雲が徹底監視される。

ウェザーニューズが、最新のレーダー技術とサポーターの情報を活かした高精度な短時間予報で大会運営をサポートしていく。

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