ティモ・グロックがヴァージンを離脱するのではないかとうわさされている中、2011年のヴァージンのレースシートを獲得するためにエステバン・ゲリエーリがチームと接触していることが明らかとなった。
グロックは、ヴァージンと2年契約を締結しているが、ルノーに移籍しロバート・クビサのチームメートになるのではないかと推測されている。
最近グロックは、移籍のうわさについて否定した。しかし、後方で走行するのはつらいと認めていた。
「僕のようにGP2でタイトルを獲得し、トヨタで表彰台に立った経験がある人だったら、後方でのレースはつらいことだよ。これは秘密じゃないよ」とグロックの言葉を『DPA』通信が伝えている。
28歳になるグロックは、F1でチャンピオンを獲得したいと語っている。
「僕がこれを考えなくて、これを実現しようと全力を尽くさないのなら、モーターレースの最高峰であるF1にいるべきではないと思う」とグロックが明かしている。
グロックのうわさが大きくなっている中、アルゼンチンのブエノスアイレス生まれのゲリエーリを政府が支援する用意が整っていると報じられた。
現地の報道によると、ゲリエーリのマネジャーを務めるフリオ・グティエレスが、ヴァージンのチーム代表ジョン・ブースと接触、さらにゲリエーリがアルゼンチンの内務大臣と会談したという。
「非常に良い会議だった」とマネジャーのグティエレスが語り、さらに次のように付け加えた。「エステバンがF1にステップアップできるように、大臣は協力する意向を示してくれた」
ゲリエーリは次のように語っている。「(F1に)挑戦するには、良いタイミングだと思うよ。ヴァージンから招待され、それに取り組み始めている。原則として、彼らのシートのひとつを手にするためには、およそ800万ドル(約6億8500万円)を持ち込む必要があるんだ」
「9月中に進展があるだろう。そして、タイムリミットは11月だ」
これまでアルゼンチン政府は、ホセ・マリア・ロペスとUSF1の契約に関与した経験がある。