ブルーノ・セナ(ヒスパニア・レーシング)は、いまだ謎に包まれた部分が多いイギリスGPでのドライバー交代について、多くを語ろうとしていない。
ヒスパニア・レーシング(HRT)はイギリスGPで、突如リザーブドライバーである山本左近をレースドライバーに昇格させ、セナはシートを失った。また、2010年シーズンの残り10戦に出場するため、左近とスポンサーが500万ドル(約4億4,000万円) のオファーを行ったとのうわさもパドックで広がっていた。
HRT側はドライバー交代の理由について、左近に「チャンスを与えたかった」としているものの、イギリスGPの舞台シルバーストンでは、HRTのガレージを設営する際に「BRUNO(ブルーノ)」の名前を掲げ、クルマの側面にも一時は「BRUNO」の文字が入っていた。
しかし、セナ、チーム代表コリン・コレス、チームオーナーのホセ・ラモン・カラバンテ、セナのマネジャーであるクリス・グッドウィン、姉ビアンカ・セナらによるミーティングが重ねられた後HRTは、次戦ドイツGP以降はセナがレースに出場すると発表した。