フランスのGP2チームARTグランプリが、2011年からのF1参戦に向けたエントリー申請を取り下げた。
発表された声明の中でARTは、「数ヶ月」にわたってプロジェクトに取り組み、「いくつかの技術面、経済面でのパートナーと力強い関係を築いてきた」としているが、こう続けた。
「しかし、好ましくない経済状況により、長期的なプロジェクトの安定に必要な保証を集めることができなかった」
ARTはプロジェクトを「延期」したとしており、ほかのカテゴリーでの活動へ「完全に集中していく」と加えた。
ARTを率いるニコラ・トッドは、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長の息子であり、フェリペ・マッサ(フェラーリ)のマネジャーでもある。
ARTはGP2のほかにも、F3のユーロシリーズ、GP3などに参戦している。